<取組み期間>
2012年~
<目的・狙い>
アオコの湖と化した宍道湖のアオコ発生のメカニズムを調べるために調査を開始したが、2012年の大発生以降、事実上アオコフリーとなった。背景には公共下水道の整備がある。
中海では、特産の赤貝が絶滅して以来久しい。毎年、夏季になると、下層(湖底付近)は酸欠状態になる。原因は未だに水質汚染があることと、中止になった干拓工事により、流れに淀みが生じているためと推定している。メンバーの山本氏他や地元の魚貝類の生態学研究者、関係者のサポートを得ながら、原因を明らかにしたい。
<これまでの成果>何故、宍道湖が2012年を境にして、一変して、アオコフリーの湖になったか、明らかにした。
<関連文書>
SCE・Netの窓:①レポート「宍道湖の水質浄化のミステリー(2) -アオコなしの湖へとレジームシフトした宍道湖-」西村 二郎、②レポート「宍道湖の水質浄化のミステリー」西村二郎
化学工学論文集 Vol43,No5 「2012年の宍道湖でおきた1200年に一度級の偶発事象とレジームシフト」